PTAより

父母教師会だより「習北」第90号より

青北高生へのメッセージ

~国民スポーツ大会と北高の役割~  校長 三浦  真

 196名の新入生を迎え、全校生徒584名で令和6年度がスタートしました。本校はスポーツ科学科を有している県内でも特色ある学校のひとつです。2年後の令和8年度の第80回国民スポーツ大会(以下、国スポ)に向けた強化拠点校として、柔道部男子、陸上競技部男女、空手道部男女、ラグビーフットボール部男子が指定されています。

 青の煌めきあおもり国スポ・障スポ実行委員会ではこの大会を以下のように捉えています。「本県での国スポ・障スポの開催は、2万人を超える選手・監督をはじめ、数10万人と想定される来県者が見込まれ、本県の自然・歴史・文化・食・物産等のあらゆる魅力を広く国民に伝える機会であると同時に、スポーツによる地域の活性化やスポーツを通じた健康づくりの推進、次代を担う子どもたちに夢や希望を与えるなど、本県にとって新たな活力の創出に繋がり、よりよい青森県をつくる大きな原動力となります。まさに、本県が目指す姿の一つであるスポーツが盛んな青森県に直結する意義のある大会であります。」

 また、本校のスクール・ミッションでは、「豊かなスポーツライフを実現するための学びや部活動、社会奉仕活動により、協調性と創造性を育み、豊かな心と健やかな体を持った、社会の発展に寄与する人財を育成する」とありますので国スポ成功の一助となることが、本校の果たすべき役割と一致するものと考えます。

 具体的にはスポーツ科学科の重点目標とした以下のようなことが考えられます。

・国民スポーツ大会に向けた強化拠点校として指定された運動部をはじめ、部活動への積極的な参加を促し、さらに全国大会レベルで活躍できるように、一層の活性化を図る
・地域の他校種との連携によりスポーツ科学科の活動を充実させ、その魅力の向上を図り、県内外に積極的に情報発信していく

 このように本校の特徴を活かしながらの教育活動の充実させていくためには何よりも生徒の自主的で積極的な姿勢が必要となります。そのため、私から生徒たちに四月の始業式において、ゴルフを例に自分の力で踏み出すことについて以下のようなお話をしました。

 スタート地点から一発で小さなカップの穴に入れようとすれば、最新の技術をもってしても、その開発に途方もない時間がかかるでしょう。ところが、とりあえず目の前のボールを、グリーンの、あるであろう、方向に一打、一打、打っていくだけで、どんなに下手な人でも、いつかはボールがカップに入ります。一発で入れようとしなくてもいいから、とにかく目の前のボールを進めること。それが大事だと思います。つまり、スタート地点から動かずに何年も、夢を見ている人よりも、どんどん行動して着実に夢を実現していく人、目に見える成果を出していく人、との違いではないでしょうか。本当に打ってみないと、行動してみないと、見えないものがあるのだから。

 もしも、この中に自分には夢がない、将来のビジョンが描けないと、最初の一打すら打ち出さないあなた。ミスや失敗を恐れていないで、行動しましょう。ミスや失敗したら修正すれば良いのです。そうすれば、あなたの目の前に、夢の方から、どんどん近づいてくるはずです。

 おわりに、本校には、様々な授業があり、学校行事があり、探究活動やボランティア活動も活発です。そして、心を鍛えてくれる部活動があります。そんな中で一生懸命に打ち出していくことで、それらの行動を通して卒業までに夢が実現することでしょう。まずは、一打、思い切って打ち出していきましょう。

年度初めの挨拶 青北高生へのメッセージ

PTA会長 奥谷 明一

 北高生のみなさん、はじめまして。

 令和6年度のPTA会長を務めさせて頂くことになりました奥谷と申します。役員の皆様と北高渉外部の先生方の力をお借りしながら精一杯努めて参りたいと思います。

 昨年5月より新型コロナウィルス感染症が五類感染症へと移行したことにより、多くの学校行事、活動が新型コロナウィルス流行前へ戻ろうと動き出しました。そんな中で引継ぎができる保護者の入れ替わり等、元の行事体制に戻すことの難しさを感じた方も多かったと思います。一度止まってしまった活動を再開することの難しさ、新しいことに取り組む事へのやりがいを経験した昨年度を踏まえて、「例年通り」の行事、その基準となるものを後輩達に伝える役割を担う生徒達を、私達PTAもしっかりサポートして行きたいと思います。

 さて、今年度196名の新入生を迎えた青森北高等学校は、「自治・協和・日進」という校訓と共に「文武両道」の実践を掲げています。「文武両道」とは、勉強も部活動も頑張りましょうという意味だけではありません。「文」を学習などの静的な学びとするならば、「武」は動的な学び、つまり授業を通して学んだことを身体の活動を伴い実感として確認する事、そしてそれによって体感したことを知識として得ることと言えます。皆さんがよく耳にする「インプット(学習)」、「アウトプット(活動)」がこれに当てはまります。部活動のみならず生徒会、委員会の活動、ボランティア活動等を含む「武」としての活動こそが、自主的・自発的な能力の育成に繋がります。経験を伴った学びにより、自分という人間に厚さを作ることができるでしょう。3年という学生生活は短いけれど、長い人生の重要な一時期でもあります。この大切な時期に様々なことに努力する中でより多くの経験を積み、様々な価値観と出会うことで周りの人を理解する力、時代の変化に対応する力を身につけていってください。

 最後に、私達PTAは保護者の皆さまと先生方が連携、協力し、子ども達が充実した学校生活を送れるよう様々な支援を行っています。PTA広報誌「習北」や学校ホームページにて子ども達の学校生活、部活動、ボランティア活動の様子を発信し、情報を共有することで保護者と学校の関係を強化しつつ共に子ども達の成長を支えていきたいと思います。円滑なPTA活動のため、多くの保護者の皆さまのご協力とご理解をお願いして年度初めの挨拶とさせて頂きます。